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【自己導尿が上手くなる!】手技のコツや手順!認定試験合格者が解説!

自己導尿,看護師

こんにちは!大学病院勤務、看護師歴10年目のたま子(@kangoshi_tamako)です!

自己導尿って難しいですよね!

私は看護師として自己導尿を指導する立場にいますが…

いつもどう指導すれば患者さんがわかりやすいかな〜と頭を悩ませています。

そこでこの度自己導尿の研修を受けてきました!

自己導尿,認定試験

そして無事自己導尿認定試験にも合格!

私の得た知識が少しでも皆様のお役に立てれば…

そんな思い出今回の記事では『自己導尿の手技のコツや指導内容』についてお話します。

今回の記事を見て頂ければきっと今よりも自己導尿が上手くなるはずです!

たま子

看護師が介入する自己導尿について詳しく知りたい方は是非ご覧になってくださいね。

自己導尿とは?

自己導尿は患者さん自らの手で尿道から膀胱にカテーテルを通し、カテーテルから尿を体外に排泄する方法を言います。

自己導尿は下部尿路障害によって引き起こされる、膀胱炎や腎盂炎など感染症などを予防するための有効な手段です。

下部尿路障害によって起こる合併症は放っておくと重篤な健康障害を来たすこともあるため

適応の患者さんに対しては積極的に自己導尿を指導していく必要があります。

自己導尿の手技と手順

①手洗いと尿道口の確認

まず、自己導尿を実施する前に必要な物を使いやすい位置に配置しましょう。

準備を整えた後で無理のない程度に自力で排尿してもらい、排泄後は石鹸で手をよく洗います。

手が洗えない場合は消毒綿などでよく拭くだけでも構いませんよ。

尿道口からの感染を予防するため手指を清潔な状態にした後で尿道口を確認します。

②尿道口の消毒

次に、消毒綿を使用して尿道口周囲を消毒します。

消毒綿は綿球・カット綿などをきれいな容器に入れ、消毒液に浸して使います。

清拭用コットン・赤ちゃんのおしりふき等でも大丈夫ですよ。

<男性>
亀頭部を中心から円を描くように3回、1枚づつ消毒綿を変えて消毒します。

<女性>
1枚目で尿道を前から後ろに、2・3枚目で尿道口の周り左右を前から後ろに、4枚目でもう一度尿道を前から後ろに向かって拭きます。

同じ消毒綿で何度も同じところを拭かないようにしましょう。

尿道口の消毒方法は私たち看護師がバルンカテーテル挿入や導尿の際に行っているものと同じです。

③自己導尿を行いやすい姿勢を決定

自己導尿の姿勢は特に決まっていません。

基本の姿勢は椅子に深く腰をかけて尿道口を確認する姿勢ですが、その姿勢が難しければ他の姿勢で自己導尿をする事も可能です。

座位で導尿しにくい場合はいろいろな姿勢を試してみて、それぞれの患者さんに合った導尿の姿勢を見つけましょう。

たま子

ただし、立位や片足を上げるような姿勢は転倒の危険性もありますので、患者さんが姿勢の保持が可能な体制を選びましょう。

④自己導尿カテーテルを挿入する

【男性】

カテーテルを鉛筆を握るようにつまみ、尿道口を指で横に開き挿入します(はじめはペニスは垂直に持ちます)。

カテーテルが18~19㎝入ったところ(壁にあたったような感じがする)から、更に3~5cm挿入します (その際ペニスは横にねかせます)。

尿の流出を認めたら、キャップをはずし排尿します。

完全に排尿したことを確認するために、カテーテルを数回、2~3cm出し入れして尿が出ないことを確認したらカテーテルをゆっくりと抜きます。

【女性】

カテーテルを鉛筆を握るようにつまみやや上向きに挿入します。

カテーテルの半分から2/3程度入ったら尿器にカテーテルの先をたらし、キャップをはずし排尿します。

完全に排尿したことを確認するために、カテーテルを数回、2~3cm出し入れして尿が出ないことを確認したらカテーテルをゆっくりと抜きます。

使用後のカテーテルはキャップを外し、水道水で中までよく洗い流します。

カテーテルのケースに7分目まで消毒液を入れてカテーテルをつけておいてください。

⑤カテーテルは消毒液につけて保管する

自己導尿終了後、基本的にはカテーテルを消毒液につけた状態で保管します。

しかし、他の保管方法でも良いようです。私は自己導尿の研修を受けてた際、色々な病院や施設の方と話しましたがカテーテルの保管方法はそれぞれでした。

消毒液ではなくて水につけて保管するだけでも良いようです。洗ってきちんと乾燥させた状態で保管するという施設もありました。

ただし、水につけて保管するという方法は水道水がキレイな国に限ります。(日本の水はOKらしいです。)

 自己導尿のコツ

適切な消毒綿を使用する

消毒面はアルコールの入っていない物を選んで頂くようにしましょう。

自己導尿を指導する患者さんは定期的に病院に通院することになると思いますので、なるべく病院で処方されたものを使うように指導してください。

市販にはたくさんの消毒液があるため、間違って陰部に使用してはいけないようなものを使ってしまう場合があるので注意しましょう。

たま子

以前、私の担当した患者さんに間違ってアルコール入りの消毒液を使用して、隠部が赤く腫れ上がりってしまった方がいました。

消毒に固執する必要はない

自己導尿の場合は必ずしも消毒を強制する必要はありません。

間歇導尿は無菌的な操作が必要な手技として開始されましたが、その後ある程度清潔であれば介護者や患者自身が行っても尿路感染症などのリスクは十分に低いことが報告されています。

たま子

実際に私が受けたセミナーで紹介された事例で、外尿道口の消毒をしている方が尿路感染のリスクが高くなるというものもありました。

患者さんに指導する際は「消毒」ではなく「汚れをふきとる」という概念で指導します。

シャワートイレの使用後や入浴後等陰部が清潔である状態では消毒は不要です。

生理中や長時間陰部を洗浄していない状態等の陰部が汚染されている場合は消毒が必要であると考えます。

たま子

自己導尿の際の消毒はケースバイケース行います。

カテーテルの先端を素手で触ってもOK

自己導尿の時ってどうしても患者さんの手がカテーテルの先端に触れるんだけど…あれっていいのかな?

新人看護師

自己導尿の場合、患者さんは素手でカテーテルの先端に触っても大丈夫です。

先端に触れないようにカテーテルを挿入しようとするとカテ先が安定せず、上手に挿入する事ができません。

カテーテルの先端を素手で持っても、清潔にしていても尿路感染症の発生頻度に大きな差はなかったというデータもあります。

たま子

ある程度手指を清潔にした状態であればカテーテルの先端に素手で触れても構いません。

プライバシーに対する配慮も忘れない

自己導尿指導の際はプライバシーに関する配慮も忘れないようにしましょう。

看護師は煩雑な業務・指導への慣れが原因で、プライバシーに配慮する事を忘れてしまいがちです。

患者さんは私たちが感じている以上に自己導尿に対して不安に思っているし、「恥ずかしい・知られたくない」と思っています。

きちんとした時間を確保して、余裕のある状況で指導をする事が大切。

たま子

できれば個室などを使用してプライバシーに配慮した状態で、ゆとりを持った指導を行うことが大切です。

女性の自己導尿のコツ

女性の尿道口って男性と違って確認しにくいですよね。

女性の場合は最初は鏡を使って導尿をするのもおすすめです。

しかし、ずっと鏡を使うのは不便なのでゆくゆくは鏡がなくても導尿できるように、感覚で覚えていってもらえるような指導を行っていくようにしましょう。

また、女性の場合間違って尿道ではなく膣にカテーテルが入ってしまうことが多いです。

たま子

カテーテルの膣へのご挿入を防ぐため、慣れるまでは膣にガーゼやタンポンをつめてからカテーテルを挿入するというのもひとつ手です。

自己導尿カテーテルと消毒液の交換時期は?

自己導尿カテーテルの交換時期は一般的には1ヶ月が望ましいと言われています。

消毒液の交換は毎日~1週間に1度必要です。

患者さんによって1日に自己導尿を行う回数はまちまちであるため、カテーテル交換と消毒液の交換時期はケースバイケースです。

頻回に自己導尿される方はケースの中の消毒液は次第に薄くなり消毒効果が弱まるため、毎日の交換をおすすめします。

たま子

私の勤めている病院は『カテーテルの交換時期は1ヶ月』『消毒液の交換は2~3日に1回』と指導しています。

自己導尿のカテーテルの種類

ここでちょっとご参考までに《自己導尿のカテーテルの種類とその特徴》を少しご紹介します。

▼セルフカテ

セルフカテには引っ掛けフックが付いています。

フックをベッド柵やトイレの柵に引っ掛けて片手でさっとカテーテルを抜くことができるので…

みなさん使い勝手が良さそうに使用されています。

たま子

消毒液注入の目安のマーキングがあり消毒液の量がわかりやすいのも特徴です。

▼セーフティカテ

セーフティーカテはカテーテルを入れる筒がじゃばらになっており柔らかいので半分に折り曲げる事ができます。

専用ケースもついており入れるととってもコンパクト。

たま子

持ち運びに便利なので活動的な方が好んで使用している印象です。

▼女性用セーフティカテ

女性用のセーフティカテもあります。

女性は尿道が短いのでカテーテルも男性と比べるとだいぶ小さいです。

ビーズもついていておしゃれなカテーテルケース。

たま子

おしゃれなのできっと知らない人が見たら自己導尿のカテーテルだとは気づかないですよね。

▼ネラトンカテーテル

ネラトンカテーテルで自己導尿をされている方もいます。

ネラトンカテーテルは看護師が導尿をする時にもよく使用するのでご存知ですよね。

滅菌されたカテーテルが1本づつ小包装されています。

使い捨てなのでいつも清潔なカテーテルで導尿できるのが特徴です。

たま子

導尿回数の少ない方はネラトンを使う方が多い印象。

自己導尿カテーテルの選び方

自己導尿のカテーテルには上記のように色々な種類がありますし、チューブの太さもそれぞれです。

看護師は患者さんと一緒に自己導尿をしてみてどの太さでどんなカテーテルが使いやすいか相談していきます。

そうして患者さんに適したカテーテルを選んでいきます。

もし自己導尿をされる患者さん側の方がこちらの記事をご覧になっていた場合…

はじめは必ず看護師と相談してからカテーテルを決めてくださいね。

たま子

尿道に合わない太さのカテーテルを使用した場合尿道を傷つけたり、カテーテルが入りにくかったりする事があります。

自己導尿のメリットとデメリット

自己導尿にはメリットがある反面デメリットも存在します。

<自己導尿を行うメリット>

  • 尿路感染の予防
  • 膀胱機能、腎機能の保護
  • 頻尿・尿失禁の改善
  • 体動制限が少ない
  • 尿閉の自己解除
  • 社会生活への復帰が可能

<自己導尿を行うデメリット>

  • カテーテル挿入に伴うトラブル(疼痛・損傷・出血)
  • 時間的、空間的制約(定時導尿、外出時の導尿場所の確保)
  • 物品を携帯する手間
  • 経済的な負担

このように自己導尿にはデメリットも存在しますが、総合的に見るとメリットの方が大きいです。

長時間の努責排尿を必要とする排尿障害や大量の残尿による頻尿・尿失禁から解放される事で患者さんのQOLは大きく向上します。

バルンカテーテルの長期留置は尿路感染の原因にもなるので…

たま子

適応の患者に対しては積極的に自己導尿に移行できるように指導を行いまいしょう。

自己導尿する患者さんへの退院指導

病院で自己導尿指導を行い、ある程度手技が確立すれば退院となります。

退院後、自宅でも継続的に効果的な自己導尿を行うことができるようにしっかりと看護師が退院指導を行う必要があります。

<自己導尿の退院指導>

  • できるだけ毎日入浴するようにして陰部を清潔にする
  • 水分を1日1500ml程度は摂取する
  • 時間ごとの排尿を続ける(膀胱内の残尿が少ない状態を維持する)
  • 外出先でも積極的にCIC(間歇的自己導尿)を行う
  • 血尿・尿混濁・発熱・背部痛の出現する等異常時は早目に病院を受診する

たま子

患者さんが尿路感染を予防できるよう、トラブルに早期対応できるように入院中にしっかりと関わっておきましょう。

自己導尿を継続してもらうための看護師としての関わり

不安を傾聴する

自己導尿をはじめる前の患者さんは不安でいっぱいです。

まずは患者さんがどんな思いでいるのかをしっかりと傾聴し、一方的ではなく一緒に話し合いながら指導を行っていくことが大切です。

患者さんの声に耳を傾けることで、日常生活の情報も多く得ることができるため個別性を考えた指導にも繋がります。

ただ単に手技を教えることだけを目的にせず、自己導尿を生活を一部として行えるように指導していく事が大切です。

段階に分けた指導

導入期・習得期・確立期など段階に分けた指導を行うことも大切です。

導入期には患者さんが否定的なイメージが強くならないように簡略化したパンフレットを用いながらわかりやすい指導を行います。

手技が確立してくれば徐々に実技を交えた詳しい説明に移行していくことで、患者さんの不安軽減にもつながり自己導尿の手技が定着しやすいでしょう。

家族を巻き込んだ指導

患者さん本人だけではなく、患者さんと近い関係にある家族や親戚を巻き込みながら指導を行っていくことも大切です。

自分の身近に助けとなる相手がいる事は患者さんにとって心強いです。

また『自分の状況を理解してくれる人がいる』というだけで、自己導尿を継続できる大きな動機付けとなります。

日々のお仕事お疲れの看護師さんへ

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最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!

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