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こんにちは、看護師歴10年目のたま子
(@kangoshi_tamako)です。
「ああ〜もう仕事辞めたい。」
「しんどすぎてやってらんない。」
「もう流石に看護師続けていけない。」
看護師として働いていると、「辞めたい」という思いがいつもどこか自分の片隅にあるような気がします。
そして、自分お周りの看護師達もみんな「辞めたい」と、つぶやきながら働いているような…。
みなさん、どのくらいの看護師が仕事を辞めたいと思いながら働いていると思いますか?
実は約7割もの看護師が仕事を辞めたいと思いながら働いているんです。
改めて数字で見てみるとやっぱりとっても多いですよね。
今回は看護師一体どんな事が理由に仕事を辞めたいと思っているのか?と、辞めたいと思った時の解決方法をご提案いたします。
記事を書くにあたって医療労働:看護職員の実態調査「報告書」のデータを参考にさせて頂きました。
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看護師の約7割が仕事を辞めたいと思っている
医療労働:看護職員の実態調査「報告書」のデータでは仕事を辞めたいと思いますか?と質問した回答は
「いつも思う」20.9%
「ときどき思う」54.0%
となりました。
その2つを合わせると、約7割の看護師が仕事を辞めたいと思いながら働いている事になります。
看護師が仕事を辞めたいと思う理由のランキングは以下のようになります。
- 1位:人手不足で仕事がきつい47.7%
- 2位:賃金が安い36.6%
- 3位:思うように休暇が取れない33.7%
- 4位:夜勤がつらい27.9%
- 5位:思うような看護ができず仕事の達成感がない26.0%
それぞれの理由について考えていきましょう。
看護師が仕事を辞めたい理由
人員不足
看護師は慢性的な人員不足にあります。
厚生労働省:看護職員確保対策についてによると、平成23年のデータでは看護師として新たに資格を取得した人が約4.9万人いる反面、約2.4万人の看護師が離職により現象しています。
つまり新しく誕生した看護師の、約半数の看護師が毎年退職していくのです。
そのためなかなか看護職員の人数が定着しません。
その結果どこも看護師不足が続き、煩雑できつい労働環境はなかなか改善せず、2017年の行動実態調査の回答では労働時間が増加したという回答が約6割にものぼるのです。
事実、私も毎年毎年やる事ばかり増えていってどうなるんだろうっていつも思っています。
仕事の忙しさは相変わらずなのに、チェックシートやら記録内容の厳密化、資料提出などプラスでやらないといけない事が増えるだけ増えていきます。
このまま増え続けていくと一体どうなるんだろう?
そんな現状や今後の不安から看護師が辞めていってしいまうのです。
看護師を務めて10年になりますが、3年目までに辞めていく看護師って本当に多いです。
数えて見ましたが、私より下の看護師は病棟で5人しかいませんでした。
10年間のうちに毎年大体平均4人くらいの新卒者が就職して来ましたので4×10=40人の看護師が病棟に新たに就職した事になりますが、そのうち5人しか残っていません。
私の病棟だけでも10年間に就職した8割以上の看護師が実際に辞めていきました。
辞める理由はそれぞれですが、だいたいは「この職業はずっと続けていけないと思った」って感じです。
若い子ほど見切りをつけるのが早く、潔く正直羨ましく感じます。
辞めたいけど辞められないなんてぶつくさ言いながら働いているような自分なんかと比べるとよっぽど賢い。
とりあえず看護師は「一生続けていける仕事じゃない」とすぐに悟ることができるほどキツイ直業って事が言えます。
夜勤による長時間勤務・加重労働
夜勤って本当にしんどいですよね。
ただ、夜働かないといけないっていうだけでもしんどいのにそれに加えて看護師は激務です。
気がついたらもう8時間以上も座ってないかも。
休憩に17時間以上勤務しているのに休憩に30分も入れなかった…
なんて事はザラです!!!!!!!!
生活のリズムも壊れるし、体だけじゃなくて心も弱っていきます。
私の周囲の看護師も夜勤が嫌だから辞めた・転職した人は一番多かったです。
仕事に見合わない安い給料
看護師の給料は一般的には良いとされています。
厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査によると、平成27年の看護師の看護師の給料に関して
正看護師(平均年齢38.2歳、勤続年数7.8年)
平均年収:478万3,100円
月給:32万9,200円
ボーナス:83万2,700円
一般職員(女性)の年収平均は約400万円と言われているので、看護師はそれと比べて約80万円ほど年収が高くはなっています。
でも仕事内容には見合ってないと思うんです。
看護師の仕事は「きつい」「汚い」「危険」の3Kと言われて来ていますが、最近では9Kだとも言われていて、しんどいと感じる事が多い職業です。
年間80万円多くもらえるからって看護師続けていこうと思うかどうか…?
私は年間80万円プラスと看護師の激務を比べて見て、80万円には見合わない!と、思います。
これだけしんどくてキツイならもっともらってもいいはず!と思ってしまいます。
年休をなかなかとる事が出来ない
看護師は休みをなかなかとる事だできません
先ほど書いた9Kの中にも入っています。「休暇が取れない」
人員が足りていないので希望休みもなかなか通りません。
旅行の予約を入れていたのに、急にやっぱり休みは無理って言われて飛行機のキャンセル代が6万円くらいかかった先輩も知っています…。
そんな仕打ちされるけど、もちろん保証なんてでないですからね(涙)
その中でも一番許せいないのは有給です。
自分がとりたいときに有給をとれた試しがありません。
病棟が暇そうな時に師長から急に「ここ休みね!」と指定される感じでした。
ひどい日なんて、その日日勤で出勤する直前に「たま子さん、今日休みね!」って電話がかかってくるんですよ。
急に言われても予定を入れる事も出来ないし、休みの価値がありません。
確実に辞めたくなります。
思うような看護ができず仕事の達成感がない
人員不足からくる仕事の煩雑さからなかなか自分の思うような看護ができなくなります
もっと患者さんと深く関わりたいのに目の前の業務をこなす事に精一杯
丁寧に仕事をしたいけどやるべき事最低限をする感じで一日が終わってしまう
看護師として患者さんの役に立ちたいのに自分の事でいっぱいいっぱい、不完全燃焼でもやもや。
看護師って一体なんなんだろう
私って患者さんの役に立ててるのかな
自問自答しながらやりがいや達成感を見出す事ができず辞めていく看護師が多いのも事実です。
辞めたいけど辞められないストレスからくる負担
辞めたいと思っている人が多いにもかかわらず看護師の離職率が意外にも低いのって知っていましたか?
平成21年に日本看護協会により行われた調査では、看護師の離職率は常勤職員で11.9%、学校を卒業して就職した新卒職員は8.9%と報告されています。
他の職業の離職率と比較してみましょう
1位:宿泊業、飲食サービス業 30.0%
2位:生活関連サービス業、娯楽業 20.3%
3位:サービス業(他に分類されないもの)19.1%
4位:教育、学習支援業 15.0%
離職率1位の宿泊業、飲食サービス業の離職率と比較すると看護師の離職率は約17%も低く、他の4位までの職種と比較しても看護師の離職率が低いのがわかります。
つまり看護師は辞めたいけど、辞めずに働いているのです。
そうやって無理をして働くことは心と体に大きな負担がかかります。
看護師の約7割が鎮痛剤や睡眠剤・安定剤などの薬を内服しているというデータが出ています。
健康状態に関する調査に対しても、「やや不調である」28.5%、「非常に不調である」4.3%と全産業(女性)と比較して19.4ポイントも不調を訴える割合が高いのです。
私も腰が痛い時には鎮痛剤、熱が出た時には解熱剤、腹痛があれば整腸剤…
色々な薬を使いながらしんどくても力を振り絞って病院に行きます。
それは人員不足で、自分が休む事で他のスタッフにどれだけ迷惑がかかるかわかっているから。
体がしんどい時に無理して働くと仕事はうまく行かないしミスも増えます。
そしてミスを起こしてまた辞めたくなるんですよね。
辞めたい理由の負のサイクル
看護師がしんどくて辞めたいという理由の根底には「看護師の人員不足」ではありますが、負のサイクルを繰り返しておりなかなか改善する事は出来ません。
人員不足
↓
加重労働・休暇を取る事が出来ない・病気でも仕事が休めない
↓
思うような看護ができず仕事の達成感がない
離職
↓
人員不足
この負のサイクルを永遠と繰り返しており、看護師の労働環境はなかなか改善する事が出来ずにいます。
負のサイクルの中に身を置き続ける事はとても危険です。
youtubeで興味深いニュース動画を見つけました。
このニュースで取り上げられている2年目の看護師の方は
月80時間を超える超過勤務
24時間以上の連続勤務
など過酷な勤務環境の中で亡くなり過労死を認定されています。
「仕事量が確実に私のキャパ超えている」
「教えてもらえない上に責任ある仕事押し付けられるようになる」
看護師として働き始めて1年2ヶ月、緊急手術を行った後に患者を載せるストレッチャーの上で仮眠中に不整脈を発症し亡くなったそうです。
負のサイクルの中にいると、身も心も崩れていきます。
そうなってしまう前に、どうにかしないといけませんね。
看護師が仕事を辞めたいと思った時はどうすれば良いか
仕事を辞めたいと思った時、その原因を取り除くのが一番ですよね。
しかし、先ほど言ったように辞めたい原因は看護師個人の力ではどうにもできないものが多いのです。
ずいぶん前から「看護師は人員不足」「労働環境を改善しないと」と言われているにも関わらず何も事態は変わりません。
しんどい辞めてたいと思いながら自分の体に鞭を打ち仕事を続けていると、いつかわ心と体がボロボロになってし今います。
辞めたい原因を回避できないなら、自分の身は自分で守るしかないのです。
看護師の人員不足は個人の看護師がどうこうしようが変えられるものではありません。
もし、しんどいと思ったら無理をせずに自分に合った働き方を考えてみる必要があります。
自分自身と向き合って一度ゆっくり考えてみるといいですね。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!
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